なんだか給湯器の調子が悪くなってきたと感じるとき――購入してからの年数によっては、寿命を迎えている可能性があります。
もし、購入から10年以上経っている場合は、既に修理をするための部品はなく、修理で対応することは難しいのでそれは寿命と判断し、給湯器の交換をするようにしましょう。
給湯器を設置している場所や環境、使用状況によっても異なりますが、一般的に給湯器の寿命は10~15年です。ただし、早い場合は7~8年で寿命を迎えるケースもあります。
メーカーで定められている設計標準使用期間(標準的な使用条件の下で、安全上支障なく使用することができる期間)は「10年」と設定されています。
通常発売から10年で部品の製造も終了してしまうため、10年以上たった給湯器が故障した場合は、修理対応ができなかったり、対応できても修理費がかさむ場合があります。
そのため給湯器の交換時期は、設置後10~15年を目安としてお考え下さい。
一度故障が起きた給湯器は、同じように他の部品も経年劣化しているため二度三度と修理することも多々あるようです。
何度も修理を繰り返すよりは、省エネにも優れた新しい給湯器に取り替える方が経済的とも言えます。
長期間機器を使用することで経年劣化が進み、重大な事故につながるおそれがあります。
2012年から2016年の5年間に、特定保守製品※において、10年以上使用したふろ釜や給湯機器が発火するなどの事故が435件発生しています。(独立行政法人 製品評価技術基盤機構NITE調べ)
古くなった給湯器はいわば「いつ壊れてもおかしくない」状態になっていることがほとんどです。そのため、前日まで普通に使えていた給湯器が、突然全くお湯が出ない状態になってしまうということも珍しくありません。
給湯器が故障すると、新しい物に交換するまでは自宅でお湯を使うことが出来ません。
近くに親戚が住んでいて、お湯を使うことがある場合には良いですが、そうでもなければ数日間は全くお湯が出ない状態で過ごさないといけない可能性もあります。
特に冬場は給湯器の故障も多いので、在庫不足になりがちで、ひどいときには1か月近くかかることも…。
そうなる前に、まだ使えているうちから新しい給湯器の検討を進めることをおススメします。
古くなった給湯器を使い続けることで燃費が悪くなっていきます。本体の部品がさび付いてきたり、ネジが緩んできたりして、設置してすぐの新品の頃よりも効率が悪くなってきます。
エアコンや冷蔵庫などもそうですが、数年に1度は性能が向上して省エネ性能が高くなったりすることもありますよね。給湯器も同じで、20年、30年前の給湯器と今の給湯器を比べると全く性能が違います。
無理に古い給湯器を使い続ける方が光熱費が高くなるので、その分損をしている可能性もありますね。
現在では世界的な半導体不足や、コロナ禍で海外の生産拠点のロックダウンしている影響で、給湯器の生産状況にも大幅な遅れが出ています。
注文した給湯器が全く入ってこなくて、3~4か月待ちなんてことはざらにある状態です。
給湯器が故障して3か月もお湯が使えない状態で生活できますか?
ある日、突然壊れて使えなくなることもありますが、ほとんどの場合で完全に壊れる前には何らかの予兆があります。まだ使えるからと言って放置しておかずに、早め早めの交換をおススメします。
給湯器の交換や買い換えで、もっとも気になるのが費用です。
費用が妥当かどうか見極めるには、複数の業者で料金体系について比較しておくことをおすすめします。給湯器のメーカーや機種によっても、料金に格差が生じる場合があります。
中には、給湯器交換の際に不当な高額費用を請求する悪質な業者が潜んでいる可能性もありますので、引っかからないように注意しましょう。
逆に、「格安費用で給湯器を交換します」といった触れ込みで、宣伝する業者もいるので要注意です。格安費用を謳い文句にする業者や、しつこく勧誘する業者には最大限の警戒をもって対応すべきです。
業者に給湯器を交換してもらったらそれで終わりではありません。むしろ交換作業が完了した後が、業者とのお付き合いの始まりとなります。
給湯器は毎日使うものであり、長期間使用するので、交換してもらってから短期間で故障するようでは困ります。
給湯器は10年保証となっているケースが多いですが、交換作業を依頼する際には必ず保証期間について確認しましょう。
万が一、保証期間内に給湯器が急に故障した場合や再度交換が必要となった場合に、無料で修理や交換に応じてもらえるかどうか、念のため要確認です。
中には、保証期間中の修理や交換は無料でも、点検費用が有料となる場合がありますので、保証内容について把握しておく必要があります。
保証とアフターフォローがしっかりした業者を慎重に選びましょう。
給湯器交換を依頼する際に、業者がどのメーカーを取り扱っているのか、必要としている給湯器の在庫がすぐに確保できるのかが重要ポイントとなります。
給湯器は毎日の生活に必要不可欠なので、交換を依頼した時に在庫が切れていて、数字妻待たされるようでは困ります。
取扱い可能なメーカーや在庫が十分に確保できている業者を選んでおくと、待たされる心配もなくて安心です。
給湯器交換に際しては、法外な工事費用を請求されるというトラブルも頻発しています。
実際に工事が終わった後で、見積もり時に提示した額よりも遥かに高い費用を請求されるというケースもあります。
費用が高くなった言い分としては「実際に点検したところ交換する部品が多くなってしまった」などを挙げることが多いです。
なかには見積もり時の金額の2倍以上の額を請求されるトラブルもあるため、注意が必要です。
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