ゲーム実況者必見!ゲーム実況の著作権問題

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ゲーム実況を始めるにあたり最初に知っておかないといけないことがあります。
それは著作権の問題についてです。知らないことでトラブルに発展する可能性もありますので、事前にしっかり把握してから始めましょう。

ゲーム実況の著作権について

まず知っておきたいのが、ゲームは著作権法上「映画の著作物」として扱われるということです。ゲーム画面を録画・撮影する行為は「映画の著作物」の「複製」となるため、著作権者の許諾を受けていない場合は著作権侵害になります。
私的複製の範囲内では問題ないものの、実況プレイは動画投稿サイトにアップし不特定多数に見せているので私的複製とはならず「公衆送信権」となります。

ゲームの動画をネットで公開して良いのは著作者(ゲームメーカー)のみですが、ゲームの実況によりそれが宣伝効果となりソフトの促進となっている現状もあり、ゲームメーカにより一部プレイ動画の投稿を許可しているケースもあります。

任天堂の場合、「営利目的としない」「正式発売後」などの条件を設定した上でゲーム実況動画の投稿を認めるガイドラインを作成していたり、PS4にはシェア機能が搭載されており、ゲーム実況動画の投稿が認められているソフトに関しては、コントローラーのシェアボタンを押すことで動画投稿サイトに配信を行うことができます。

ゲーム実動画況を投稿する際の注意点

・許可の出ているゲームか確認する

ゲーム実況を開始する前に確認する必要があるのが、ゲーム実況を許可しているタイトルなのかどうかについてです。

ゲーム実況が許可されているかわからな場合は、そのゲームやゲームメーカーの公式サイトをチェックしましょう。また、「Q&A」のページなどにゲーム実況のガイドラインが記載されている場合もありますので、そちらを確認してみてください。

ゲーム実況の許可についてわからない場合は、公式サイトのお問合せフォームや、公式サイトに記載されているお問合せの電話番号に問い合わせてみてください。その際には、ゲーム実況したいタイトルと「収益化」をするかどうかについても伝えてください。

各ゲームやゲームメーカーの著作権に関するページを紹介します。
これから始めようと思っているタイトルがある場合は参考にしてみてください。

ゲーム実況可能なメーカーとソフト

任天堂のゲームソフトは下記の宣言のもと定められた制限の範囲でゲーム実況を行うことができます。

『任天堂は、個人であるお客様が、任天堂が著作権を有するゲームからキャプチャーした映像およびスクリーンショット(以下「任天堂のゲーム著作物」といいます)を利用した動画や静止画等を、適切な動画や静止画の共有サイトに投稿(実況を含む)することおよび別途指定するシステムにより収益化することに対して、著作権侵害を主張いたしません。』(任天堂公式サイトより引用)

ちなみにレトロゲームはほとんどの場合公式にゲーム実況の許可が宣言されているためレトロゲームの実況を行いたい場合は、任天堂のゲームソフトで行うのが安心です。

任天堂は多くのゲームソフトにゲーム実況の許可がおりていますが、いくつか代表的なタイトルを紹介します。また、ここにない場合は公式サイトで確認をすることをおすすめします。


■ゲーム実況が認可されているゲームソフト※()内はハードウェアとソフトメーカー
・スプラトゥーン2(Nintendo Switch/任天堂)
・ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(Nintendo Switch/任天堂)
・Overcooked® 2 – オーバークック2(Nintendo Switch/Team17)
・Nintendo Land(Wii U/任天堂)
・ぷよぷよテトリスS(Nintendo Switch/セガゲームス)
・Wii Sports(Wii/任天堂)
・ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ(NINTENDO64/任天堂)
・スーパーマリオカート(スーパーファミコン/任天堂)
・スーパーマリオブラザーズ(ファミリーコンピューター/任天堂

許可されているゲームソフトはシェアボタンを押すことでゲーム実況が可能なPS4。キャプチャーボードを使用すると許可されていないゲームを投稿してしまう可能性があるためPS4で実況を行う場合はなるべくシェアボタン使用するようにしましょう。

ただしネタバレ防止のため一部でゲーム実況が制限されているケースや、段階的に許可されていくケースもありますのでやはり各ゲームの公式サイトでチェックしておくとよいでしょう。

■ゲーム実況が認可されているゲームソフト※()内はソフトメーカー
・龍が如く7 光と闇の行方(セガゲームス)
・ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(スクウェア・エニックス)
・Minecraft(Minecraft)
・Grand Theft Auto V(ロックスター・ゲームス)
・Call of Duty:Black Ops IIII(アクティビジョン)
・ストリートファイターV(カプコン)
・ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV(SNK)
・METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES(コナミ)
・三國志14(コーエーテクモゲームス)

ゲーム実況が許可されているケース

任天堂は制限を設けたうえでゲーム実況を認めています。また、PS4のシェア機能を使えば、ゲームメーカーがゲーム実況動画の投稿を認めていれば、動画投稿サイトでライブ配信が行えます。

一方、PS4のゲームソフトであっても、ゲームメーカーがゲーム実況動画の投稿を認めていない場合は、シェアボタンを押しても配信ができないように設定されており、実況が認められているゲームソフトであっても、ストーリーの核心に迫るようなシーンのみシェア機能が制限されているケースも見られます。

株式会社セガゲームスの「龍が如く」シリーズのように、発売から日数が経過するごとに段階的にゲーム実況を許可する範囲を広げていくケースもあります。

また、ユーザー同士のネットを介した交流が重視されるPCのオンラインゲームやスマートフォンのゲームアプリの場合は、交流を促すためにゲーム実況動画の公開を許可しているケースが多く、株式会社スクウェア・エニックスのオンラインゲーム「ドラゴンクエストX」の場合は、YouTubeの概要欄に「著作権者の表示を明記」することなどを条件にゲーム実況の投稿が認められています。

ゲーム実況が認められていないケース

ストーリー性の強い恋愛ゲームやアダルトゲームの中には明確にゲーム実況の禁止を明言しているケースもあります。
実際に投稿を禁止しているプレイ実況を投稿したことでトラブルに発展した事例もありますので投稿前にはしっかり確認をする必要があります。
また、PS4のシェアボタンを使用せずにキャプチャーボードを使用し配信している実況者もいますが、この場合も著作権を侵害する危険性がありますので、極力シェアボタンを使用するか公式サイトにて配信制限について確認するのがよいでしょう。

著作権侵害でトラブルになったケース

明確に動画の投稿を禁止する態度を示すこともあり、2011年にアダルトゲーム制作会社の「Aile」がニコニコ動画にプレイ動画をアップしたユーザーに対し「正規購入ユーザーのゲームを楽しむ権利を貶める、愚弄する行為には徹底交戦する」と徹底抗戦をしき、示談金で和解した。宣伝になるという意見に対しデータの少なさを指摘しながらも、一本道のゲームは特に被害が大きいと語り、またアンケートで「ニコニコ動画を見て買った」と回答したのは一人だけだったという。著作権侵害の動画で経営をしているとも取れるニコニコ動画のあり方にも苦言を呈している。

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