マンションの大規模修繕工事の時期は、一概に築何年後と決められているわけではありません。マンションの劣化の度合いは、個々の建物の構造、立地条件、日常的な管理状態などによって違ってきます。そのためケースごとに、正確に劣化や傷みの状況を理解し、修繕の時期を見極めることが大切です。
マンションの大規模修繕タイミングや注目ポイントについて
質のいいマンションでも、定期的に大規模修繕をおこなう必要があります。
修繕すべきタイミングや、特に注目すべきポイントをまとめました。
しかし、おおよその目安はあります。大規模修繕工事は「12年周期」で考えられることが多いです。これは建築基準法で、築後10年を経過した外壁がタイル貼りなどのマンションは、3年以内に外壁の全面打診調査を行う必要がある、と定められていることと関係があると言われます。
工事の期間についてはマンションの規模や工事内容によって異なりますが、着工開始から50戸以下の小規模マンションであれば2~3ヶ月、50戸以上の大規模マンションになると5~8ヶ月が目安となっています。
マンションを建てて時間が経ってくると、建物はどんどん劣化していきます。建物内にもいろいろな設備があるので、取り換え工事やメンテナンスを行なっていく必要があるのです。問題となっている箇所が、使用できるようになるまで状態を戻し、直していくことを「修繕」といいます。修繕作業は、一定の年数で計画的に行ないます。
当社では、劣化した部位を竣工当初のレベルに引き上げるだけでなく、 一般的に年々高まっていく区分所有者様が住宅に求める住宅性能への要求も高次元でバランスさせながら総合的な工事をご提案いたします。
建築屋根の防水、壁の塗装、金属の錆止め、風雨の侵入防止
設備給排水配管等の交換、インターホン設備・テレビ共聴設備・防災設備·エレベーター等のリニューアル
修繕工事は現状レベルを新築当初の水準にまで回復させる工事で、改修工事は修繕・改良により性能を改善・グレードアップさせる工事のことを指します。
たとえば、「開閉しにくくなった古い扉」があるとする。
これを開閉しやすくするのが「修繕」
これを自動ドアにするのが「改修」
修繕というのは今あるものを直すので、修繕をしても新品にはならないけど、
改修というのは今あるものをさらによくし、新しくすることなんだよ。
劣化診断や工事、監理などは、管理会社の工事部門に一括して任せる(設計施工方式・責任施工方式)ことも、それぞれを異なる会社に任せる(工事監理方式・設計監理方式)こともできます。委託する施工会社などの選定にあたっては、それぞれ特性を、よく理解しておくことが大切です。
適切な工事品質を得るには現場監督や監理者のチェックが必要ですが、適切にチェックされているかは、現場定例会議での報告などを通して把握するしかなく、頻度や内容を管理組合が常に確認しなくてはいけません。
適切な施工の秘訣は、管理組合が施工途中に目を光らせておくことです。「工事のプロに任せておけば大丈夫」「大きな会社だから問題ないだろう」という思い込みは避けた方がよいでしょう。
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