駐車場経営はマンション投資とは異なり、建物を建てる必要がありません。
土地を持っていない場合は土地購入をする必要はありますが、準備にかかる資金も期間も小さく済むということ。
しかも土地の大きさや形を問わずに運用することができます。
また撤退時は契約解除の予告から1か月程度で退去してもらうことが可能です。
土地無しからでもできる!駐車場経営入門編
土地なしから駐車場経営をする場合は、まず土地の購入や借入を行わなくてはなりません。今回は、土地の選び方から駐車場の選び方まで一挙に紹介していきます。
月極駐車場では、3つの経営方法があります。
一つめが、駐車場を借りる人の募集から賃料の回収まですべてを自分で行う方法です。
二つめが、募集や賃料の回収、トラブル時の対応などを業者に手数料を払って委託する「管理委託方式」。
そして最後が「一括借上方式」です。
一括借上方式では、駐車場が満車になっているか空きがあるかにかかわらず、契約した業者から土地の所有者に対して毎月一定額が支払われます。
コインパーキングの場合は、精算機やロック板など専用の設備を用意しなければならないため、すべてを自前で管理することは難しく、募集や管理は業者に委託することになるでしょう。設備の設置を行う方法は、自前で行うか業者にお願いするかの2種類です。初期投資を自前でする場合は「自己経営方式」、業者に行ってもらう場合は「土地賃貸方式」という言い方をします。
賃料を上げて、コストを下げない限り、駐車場の利回りを上げることはできません。
そのため、固定資産税は安くても駐車場賃料は高い土地を探す必要があります。
駐車場の賃料は駅に近い方が高くなります。但し、固定資産税も駅に近いほど高くなります。但し、同じ駅近の物件でも、「駅裏」の土地であれば、賃料は高く固定資産税が安い土地も探すことができます。
固定資産税は、固定資産税評価額が安い土地が固定資産税も安くなります。固定資産税評価額は、裏通りや細い道路に面した土地が安くなります。
コインパーキングの料金は、表通りと裏通りでは、ほとんど差がありません。また裏通りでも交通量の少ない土地の方が、車のスピードが落とせるため、入りやすい駐車場になります。
土地なしの人であれば、固定資産税を意識して購入するようにして下さい。
5台分のコインパーキングを運営していて、1ヶ月の収支を見てみると、売上高はだいたい22万円。土地の賃料や管理費などに約8万7,000円がかかっていますが、利益は13万3,000円あります。利益率も約60%と、非常に魅力的な数字になっています。
管理委託方式は、委託業者にオーナーが駐車場の賃料の集金の代行や、点検・清掃・修繕などを行なってもらう、いわば駐車場を経営するうえでの面倒事を一括して管理してくれる業者を利用する方法で、駐車場のオーナーは管理委託業者に『管理費』として賃金を支払う必要があります。
委託業者がオーナーの所有している駐車場を一括して借り上げて、契約者と直接契約を結びます。
もちろん、管理委託方式同様に、賃料の集金や点検、清掃、修繕などの駐車場の管理も行います。
一括借り上げ方式では、毎月一定の賃料を払ってもらえるので、稼働率によって借り上げの賃料が上下することは無く、入居率が悪い場合は委託業者の損失となります。
その為、管理委託方式よりも管理費が高くなる傾向があり、その費用は賃料収入に対して約15%~20%です。
更地を駐車場として使えるようにするための費用やコインパーキングのロックプレート、精算機などの機械の設置費用などです。
契約形態により費用負担がオーナーかパートナー会社になるのかなど変わりますが、土地所有者としてその内容や費用ついて知っておくことは重要です。
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