「M&Aアドバイザー」とは、M&Aに関連する一連のアドバイスと契約成立までの取りまとめ役を担うM&Aスペシャリスト(専門家)です。M&Aアドバイザーに依頼するメリットは、より広いネットワークで相手先を見つけることができることや、より専門的なアドバイスを受けることができること、また最大のメリットは経営者が本業である経営に集中する事ができることなどです。
M&Aサポート会社の仲介手数料はいくら?
M&Aサポート会社に依頼する場合、どの程度の費用がかかるのでしょうか?
今回はM&Aサポート会社に依頼するメリットやデメリットなどと合わせて、費用についても詳しくまとめてみました。
M&Aは英語の「Mergers and Acquisitions」の略称であり、日本語で「合併と買収」を意味します。一般的にM&Aというと「会社もしくは事業の経営権の取得」を意味し、株式取得、会社分割、合併、事業譲渡をいい、通常は支配権の移動を伴います。
広義のM&Aには、支配権を獲得しない業務提携を含みます。支払う対価については、現金または現金以外(株式、社債等)の2つに分類されます。
M&Aの実行手続き、法律や税務上の課題解決、交渉条件のまとめ方や契約書の作成などは高度の専門知識を要します。また不十分な交渉では予測外のリスクが発生するおそれがありますので、経験豊かで信頼のおけるM&Aアドバイザーに依頼することは不可欠です。案件の性質により多少異なりますが、以下がM&Aアドバイザーが提供するサービスです。
業務委託契約時に発生。目安は0~300万円
着手金は、仲介会社と契約を結んだ時に発生します。
最終的にM&Aが成立しなかった場合でも、返金されないのが一般的です。着手金の目安は、0~300万円と会社によって大幅に異なります。最近では着手金が無料という会社も増えてきています。
基本合意書の締結時に発生。成功報酬の10~30%
中間金は、基本合意書の締結時に支払います。成功報酬の10~30%というところが多いようです。会社によっては、この中間金を成功報酬に含めているケースもあります。
最終契約締結時に発生。売買金額の1~5%
成功報酬は、最終契約が締結された時点で発生します。つまり、無事にM&Aが成立したタイミングで支払う費用になります。
金額は、レーマン方式と呼ばれる報酬体系に基づいて決められるのが一般的です。レーマン方式では、契約の金額で成功報酬の割合が変動します。一般に、売買金額が高くなるほど、支払う手数料も多くなります。
売上及び利益の動向が読みやすいことから、新規立ち上げ事業に比べてリスクが少なくなります。既存事業を買収したのと同じ規模の企業や商圏をすべて自前で整えようとすれば、時間だけではなく、はるかに大きなコストがかかることも少なくないことから、M&Aはトータル的に初期投資コストが安いというメリットがあると言えます。
経営予測や投資回収の予測が立てやすく、リスクが低い経営が可能となります。
また、低リスクで新規事業に参入することができるため、既存事業の規模拡大を図ることが可能となり、企業体として急成長を期待できます。
既存の事業と人材を承継することにより、一から事業を立ち上げる時間と労力を省くことができ、経営に必要な経営資源(人/物/ノウハウ)をスピーディーに獲得できます。
そのため新分野への進出を展開することができます。
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