証拠金(しょうこきん)とは、先物取引を行う上で取引業者(証券会社等)に預けておく保証金のこと。先物取引をする場合、取引額全額を証券会社に預ける必要はなく、「証拠金」という一定の保証金を預けておくことでその数倍~数10倍の金額の取引を行うことができる。
ちなみに、株価指数先物取引の場合、「SPAN証拠金」という独自の計算方法により、取引をするうえで必要となる証拠金の金額が設定される。
出典 日経225先物取引ガイド
信用取引の委託保証金には「最低保証金率」が定められています。これは信用取引をしている金額に対して、最低でも常にこれだけは維持しなければならないという保証金の割合のこと。代用有価証券が値下がりしたり、信用取引をしている銘柄に含み損が生じたりした場合、委託保証金がこの「最低保証金率」を保つために必要な額を下回った時には不足分の保証金が追加で必要になります。これが追証です。
出典 楽天証券
差金決済は、現物の受渡しをせずに、反対売買によって差額(買付代金と売却代金の差額)の授受で決済を行うことをいいます。これは、損益の確定の際に差額をやりとりするという仕組みで、現在、株式の信用取引、株価指数や国債の先物・オプション取引、外国為替証拠金取引、CFD取引、商品先物取引などで利用されています。
一般に差金決済は、現物取引と比べて、資金効率が高く、短期売買を繰り返しやすく、またレバレッジを効かせた大きな売買が可能であり、ハイリスク・ハイリータン型の取引となっています。なお、決済を確実に行うために、これらの取引では「証拠金制度」が導入されています
現物の受け渡し無しで、買い付け代金と売却代金の差額を受け渡しすることで決済することを言います。
限月とは、先物取引やオプション取引において、先物の期限が満了する月のこと。例えば、3月に期限が満了する取引であれば3月が限月であり、「3月限(ギリ)」という言い方をします。現在、日本の債券・株式先物取引の限月は3、6、9、12月で、オプション取引の限月は毎月となっています。期限が満了となる最終決済価格決定日、または、特別清算日のことを一般にSQ日(SQ=Special Quotation、特別清算指数)と呼び、原則として限月の第2金曜日となっています。なお、限月という言葉は通常、取引所で取引される商品に使われる言葉で、店頭取引等の場合は満期日、行使権限日などと呼ばれます。
出典 SMBC日興証券
商品先物取引で扱われている商品の価格は、立会いと呼ばれるセリの形で決められます。立ち会いの方法には2種類あり、板寄せとザラバと呼ばれています。
板寄せ(いたよせ)
板寄せは、毎日決まった時間に数回立ち合いを行う方法で、商品先物市場の独特の方法です。
それぞれの立会いは節と呼ばれ、先物取引は節の時にだけ成立します。一回の節では1つの価格しか決まらないため、同じ節で決まった取引は価格もすべて同じになります。現在は大阪堂島商品取引所でのみ行われています。
ザラバ
一方、いつでも立会いが行われているのがザラバ。ザラバの時間内であれば、いつでも取引ができます。また、取引が成立するごとに値段が変わっていきます。
株式市場は、以前からザラバでの立ち合いが行われています。現在、東京商品取引所に上場するすべての商品はザラバで取引さられています。
建玉
取引を行っている状態を表し、決済されていない状態。ポジションとも言う。次の二つに分類される。
買い建玉 買っている状態のことをあらわす。「ロング・ポジション」とも表現する。
売り建玉 売っている状態のことをあらわす。「ショート・ポジション」とも表現する。
出典 第一商品
株券を持たず、あるいは、持っていてもそれを使用せずに、他から借りて行う売付けをいう。
空売りは、近い将来に株価が下落すると予想し、現在の株価でいったん売りを出し、値下がりしたところで買い戻して借りた株を返す。この時の差額が利益となる。株価の下落局面でも利益を出せることがメリットとして挙げられる。また、空売りには、株価の下落を狙った投機的なものと、株価下落による所有株の損失を防ぐつなぎ売りの2種類がある。
証券金融会社は、空売りするための株式の調達が困難になった時に、外部から株式を調達する。このときに発生する株式の調達手数料(品貸料)を逆日歩といい、売り方が負担する。
出典 野村証券
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