先物取引とは将来の売買についてあらかじめ現時点で約束をする取引のことです。現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行います。
前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格変動する商品の売買につきものの価格変動リスクを回避できるという利点があります。
出典 知るぽると
取引できる期間が決まっている
株取引では、その企業が倒産しない限りいつまでも株式を保有しておくことが可能です。これに対して、先物取引は、取引の期日があります。つまり、先物取引では期間内であればいつでも売買できますが、期限になれば、自動的に決済されます。
売りからスタートすることもできる
先物取引は、相場が上昇すると予想したときには株取引と同様に「買い」から、反対に相場が下落すると予想したときには「売り」から取引を始めることができます。「売り」からスタートし、予想通り相場が下落すれば、「買戻す」ことで利益を得ることができます。ただし、予想に反して相場が変動した場合には、損失が発生します。
出典 JPX公式サイト
先物取引は、取引できる期間が決まっています。期日の前営業日を取引最終日として、それまで取引が行われます。期日当日は最終決済のみ行われます。これを限月取引(げんげつとりひき)といい、限月とは先物取引の最終決済月を指します。
例えば、日経225先物は、3月、9月のうち直近3限月と、6月、12月のうち直近16限月、日経225miniは3月、9月のうち直近3限月と、6月、12月のうち直近10限月およびそれ以外の月のうち最も近い3限月が市場で取引されます。そして、各限月の満期日(SQ日)である第2金曜日の前営業日が最終売買日となります。
出典 松井証券公式サイト
その1 買いからでも売りからでも取引ができる
商品先物取引は、「買い」だけではなく、「売り」からも取引ができることが特長です。
商品が将来値上がりすると予想したときは、買い注文から入り、予想どおり値上がりした時は売って、利益を得ます。
逆に、値下がりするであろうと予想したときは売りから入り、予想どおり値下がりしたら買い注文を出して、その値幅の差額を利益として得ます。
その2 少額の資金で取引ができる
総取引金額の数%程度の金額を証拠金として、少額の資金で取引ができることが商品先物取引の魅力といえます。
そのため、わずかな値動きでも大きな損益を生むことになります。 株式の信用取引に似ていますが、信用取引では株式や資金の貸借関係による金利(日歩)の発生があるのに対して、商品先物取引の場合は証拠金の金利負担がありません。
出典 楽天証券公式サイト
損失が拡大する恐れがある
先物取引は証拠金取引のため、状況によっては証拠金以上の損失が発生する恐れがあります。
また、事件やニュースの影響で市場が混乱すると、値下がりが止まらずロスカットできないこともあります。
夜間取引に注意
例えば、日経平均株価を対象とした日経225先物の取引時間は、9:00〜15:15、16:30〜翌3:00までです。
取引時間が夜間にわたる先物に投資すると、朝起きたら価格が一気に下がっている可能性も十分にあります。
要注意です。
専門用語が多い
先物取引は、独特な専門用語が多く登場しますので、投資初心者にはハードルが高いといえます。
先物取引を始める前に、専門用語を覚えることから始める必要があります。
商品先物取引
商品先物取引というのは、「商品(コモディティともいう)」を扱う先物取引です。農作物(大豆やコーンなど)から、金属(貴金属や非鉄金属)、資源(原油や石炭)まで幅広い商品があります。
一般に先物取引というとこちらの商品先物取引を想像される方が多いかと思います。
債券先物取引
債券の先物取引です。日本でh昭和60年に東京証券取引所で開始されました。債券価格を決める上での重要な指標となっています。東京証券取引所では、実際に発行されている「債券そのもの」ではなく、標準物と呼ばれる架空の債券が取引対象となっています。
架空の債券とすることで、個別銘柄の属性を無視でき価格の継続性を維持できるという長所があります。この方式は海外の債券先物取引でも一般的となっています。
株価指数先物取引
株価指数先物取引は文字通り「株価指数」を取引する先物取引です。株価指数というのはたとえば日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)のような複数の株価の平均をだしたものです。この指数を取引するのが株価指数先物取引です。
出典 日経225先物取引ガイド
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