フランスのFrancois Gigot la Peyronieが1743年に最初に報告した病気です。発音は、ペイロニー病やパイロニー病ではなくペロニー病が正しい。陰茎硬化症や形成性陰茎硬化症と呼ぶこともあります。
ペロニー病は、陰茎海綿体白膜にしこりができる良性の病気であり、勃起時の痛み、しこりの触知、陰茎弯曲、陰茎短縮、勃起障害などになり性交障害の原因となります。
何かしらの原因で発症するペロニー病
ペロニー病とは、主に男性が発症するものです。
主な症状として、陰茎の曲がりが挙げられます。
デリケートな部分なため、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
そこで、今回はペロニー病についてまとめてみました。
出典 陰茎硬化症(ペロニー病)
2000年ドイツ人男性(平均年齢57歳)8000人の一般人調査で、発生頻度(しこりの触知について)3.2%、年齢別では、30歳代1.5%、40歳代3.0%、50歳代3.0%、60歳代4.0%、70歳以上6.5%と中高年に多く、頻度の高い病気です。症状としては、陰茎弯曲84%、勃起時の痛み46%、勃起障害40.8%、その他1.03%である。
出典 陰茎硬化症(ペロニー病)
陰茎弯曲、勃起時の痛み、勃起障害などから性交障害の原因になります。また、手足の拘縮(Dupuytren’s contracture デュプイトラン拘縮:手のひらや足の裏の短縮・肥厚・線維症で指の屈曲変形を起こす)を伴うことがあります。
出典 陰茎硬化症(ペロニー病)
ペロニー病は癌になることはないようですが、判断が難しい場合があり、しこり自体がペロニー病なのか癌なのか分からないこともあるようです。
そのため、専門医の受診が強く勧められています。
勃起時にペニスの痛みを感じたり、ペニスが曲がっていると感じたらペロニー病の可能性があります。ペロニー病は放置しておくと勃起不全(ED)につながる病気です。勃起不全になる前に、ペニスにしこりや異常を感じたら、いち早く医療機関の受診が求めましょう。
ペロニー病のしこりについては良性のものであるため、放置していても命に関わる危険性はありません。しかし、陰茎がんでできる陰茎のしこりは悪性です。
陰茎がんは、亀頭など陰茎の皮膚組織が、がん化する病気です。陰茎がんの症状が進行すると、ペニスを切除しなければならなくなります。がんがリンパ節まで転移すると、他のがんを引き起こし、命が危険にさらされることになります。
ペロニー病なるとしこりのせいで勃起時の硬さが増す場合がありますが、この症状は勃起持続症に似ています。勃起持続症は陰茎内の血管が破れ、その血液が陰茎内に充満することで引き起こされる病気です。
静脈が破れると、虚血症を起こして陰茎が壊死し、ペニスの切除が必要になります。陰茎にしこりが現れたり勃起時に異常を感じたら、ペロニー病よりも重い病気の可能性があるため、いち早く医療機関を受診しましょう。
治療といっても突然大掛かりな手術が開始されるわけではなく、初めのうちは手術以外の方法で改善を期待する保存的治療となります。というのも、発症してから半年~1年程度はまだ活動期の状態であり、落ち着いていないからです。
この期間中は主に薬剤による治療を行います。内服薬が基本となりますが、痛みが強い場合などにはステロイドの局所注射などを行うこともあり、このあたりは症状を見ながら医師と相談していく形になるでしょう。
プリケーション法は縫縮法とも呼ばれており、弯曲しているのとは反対側を縫い縮めることによって弯曲を改善する方法です。これにより陰茎をまっすぐにできますが、この治療法はあくまで弯曲を改善するためのものであり、仮に陰茎が回転していた場合などにはプリケーション法のみで状態を改善することはできません。
また、しこりの除去などを行うわけではないため、しこりや痛みが残ることがあります。
ペロニー病の治療実績が多いクリニックを選択しましょう。仕上がりのキレイさや安心感などはクリニックによって異なります。
ペロニー病の治療を成功させるためには医師の技術力と知識が必要です。実績数が豊富でしっかりカウンセリングで説明をしてくれるクリニックを選択すれば安心して施術が受けられるでしょう。
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