もしものときに使うかもしれない、AEDの基礎知識

AEDという言葉は、名前くらいは聞いたことがある方もいるでしょう。しかし、何度もお目にかかるものではないため、詳しいことは知らない方もいると思います。もしかしたらお世話になるかもしれませんから、AEDで知っておきたい知識を紹介します。

FC2USER591226DPM さん

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AEDとは?もう一度おさらい

AED(自動体外式除細動器)とは、心臓がけいれんし血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)になった心臓に対して、電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。

2004年7月より医療従事者ではない一般市民でも使用できるようになり、病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、スポーツクラブ、学校、公共施設、企業等人が多く集まるところを中心に設置されています。

突然心停止の最も一般的な原因である心室細動(VF)・心室頻拍(VT) の際に使用されます。突然心停止は事前の徴候や症状なく突然発生するケースも多く、いつどこで発生するか分からない恐ろしい症状です。

AEDが幅広い場所で導入されるようになり、命が助かる可能性を高めることができるようになりました。
短時間で処置が必要なため、AEDが設置されるようになったのです。

AEDは専門の人だけでなく、一般市民も使うことができます。

AEDは、救急隊員、消防職員、警察官等はもちろん、一般市民による使用も可能となっています。

平成15年11月から厚生労働省が「非医療従事者による自動体外式除細動器(AED)の使用のあり方検討会」を開催し、日本国内における非医療従事者のAED使用はどうあるべきか、検討が開始されました。そして、平成16年7月に、その検討結果を踏まえて、非医療従事者によるAEDの使用が可能との方針が示されました。

各種さまざまなAEDが販売されています。
自分の職場、学校、通勤・通学途中にどんなAEDがあるのか調べてみましょう。

まずは身近な場所にAEDが設置されていないか確かめておきましょう。
普段足をよく運ぶ場所でもAEDが導入されていることがあります。

AEDが到着したら、ただちに電源を入れます。

パッドに描かれている絵の位置に装着します。

AEDの使い方はとてもシンプルですが、いざとなったとき慌ててしまうかもしれません。
動画でも解説されているため、事前に確認しておくことをおすすめします。

平成27年版消防白書によると、2014年に一般市民の方がAEDを使用した事例は1,664件とされています。

AEDはなぜ一般市民の人も使い方を覚えておく必要があるのでしょうか?

心臓突然死の後、1分遅れる毎に、救命率は7~10%低下すると言われています。目安として、5分以内の電気ショックが必要という主張があります。

毎分10%低下するとして計算すると、5分で救命率は50%、10分で0%となります。10分たってしまったら助からない、というのは私にとっては衝撃的な数字でしたが、心臓突然死が起こったときは、1分1秒が生死を分ける状況といえます。

仮にAEDが300mごとに1台設置されると、150m/分の早足でAEDを取りに行けば、どこでも5分以内に処置を行うことが可能になります。

心臓発作をおこした場合、1分でも早くAEDを使用することで救える命があります。
だからこそ複数の場所にAED設置が必要で、一般市民もAEDの使い方を知る必要があるのです。

AEDの講習会に参加してみよう

事業所や仮設住宅などでシミュレーション人形や救急資機材を使用した救急講習も行っています。

世界的な見直しにともなって救命処置の方法が変わることや今回だけでは、せっかく講習で覚えたことを忘れてしまうこともあり、来年度も継続して行う予定としています。

心肺蘇生法の訓練には、蘇生訓練用人形を用いました。

この人形は、胸骨圧迫や人工呼吸の吹き込み、気道確保など、心肺蘇生の手技を訓練できます。

AEDの講習会は地域の消防署などで行っていることがあるようです。
お住いの消防署や自治体にお問い合わせてください。

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