フランスはドイツ国境にマジノ線という要塞を作ったが、ドイツ軍はマジノ線の横を通り過ぎてフランス国内に入っていった

金とコンクリートを湯水のごとく使い、トンネルを掘り、機銃を設置し、電話線まで引き、まさに世界最強・最長の要塞といっても過言ではないものを苦心の末に作りあげた。
工費は約160億フラン、維持費・補強費として更に140億フランが投じられたと言われている。
しかし、第二次世界大戦開戦後の1940年に、ドイツ軍はマジノ線を迂回しアルデンヌ奇襲により国境を超え、アルデンヌから国内に雪崩れ込んだドイツ軍の前に、フランスは満足な抵抗もできぬまま敗北を喫するに至った…