共同研究者の笹井芳樹が自殺したのだ。「おかしい!そんなはずはない!一緒にSTAP細胞で世界をよくしようと誓い合ったのに。実験でSTAP細胞を再現すれば私達が正しいと証明されるのに…。何で!何で…」。
自宅で絶望に打ちひしがれる中、電話が鳴った。「お前も笹井と同じようにしてやろうか」、「誰!あなたが殺したの!?」、「STAP細胞の再現実験には失敗しろ。さもなくばお前を消す。警察に言っても消す。お前がとれる選択肢はひとつしかない。失敗しろ。」、「ふざけないで!あなたは誰なの!」、ブチッ。電話はきれてしまった。
犯人は誰だ。STAP細胞ができると困る人物。医療・製薬業界か!STAP細胞が世に広まれば38兆円もの利権が失われることになる。きっと私を脅しているのはとんでもなく巨大な組織に違いない。
既得権益を持つものはあらゆる方法で自らの利権を守ろうとする。なんせ38兆円ものお金がかかっているんだ。とんでもないことになってしまった。どうしたらいいんだろう。