刺激惹起性多能性獲得を英語でいうとstimulus-triggered acquisition of pluripotencyなので頭文字をとってSTAP細胞。これはすごい発見をしたと大喜びし、ネイチャーに論文を提出し、特許を出願するもあえなくリジェクトされてしまう。
コメントは「これまでの生物学界の歴史を愚弄している」。論理的な説明がなくおかしいと思った。何か変だと思いつつもとにかく悔しかった。幸い周囲の人間は功績を認めてくれたので若くして理化学研究所のユニットリーダーに就任しSTAP細胞の研究を続けられるようになった。
マウスで検証を繰り返し、万能性が確認できると研究ノートに率直な気持ちをこう記した。「陽性かくにん!よかった」。共同研究者達も「これはノーベル賞ものだ!!iPS細胞なんかよりはるかにすごい」と声高らかに喜んでくれて全てが順調だった。