ブレーキが雀の声で鳴く朝の長い下りの坂道を行く
(公募短歌館 2013年6月号 秀逸)



電線のわずかなたるみこのくらい余裕がないといろいろつらい
(公募短歌館 2013年7月号 秀逸)



小さな子小さな足をのせている小さな車いすはゆっくり
(角川短歌ライブラリ刊行記念「わたしの一首コンテスト」大賞)



祈っても祈りきれない祈りありコップのふちに蝿うずくまる
(角川全国短歌大賞 秀逸)