【衆院選】橋下氏出馬に安倍真っ青 大阪で「自民党全滅」も

維新の党が18日、橋下徹共同代表を衆院大阪3区の支部長とする
選挙区支部の設立届を大阪府選管に提出した。大阪16区についても
松井一郎幹事長を支部長として提出。大阪市長と府知事の
ダブル出馬がいよいよ濃厚になってきた。

 橋下氏は市役所で記者団に、積み残している問題は「ない」と断言。
都構想実現に向け、市長としての努力には限界があるとの認識も示した。
地方で動かせないなら、国政に出て動かしてみせる、という意欲にもとれる。

「当初は、都構想への協力で寝返った公明党に対する
脅しのカードとみられていました。
しかし、もはや公明党はガチンコで戦う態勢です。
橋下さんも引くに引けなくなってきました」(地元記者)

■全国とは異なる独特の雰囲気

 橋下氏が衆院選に出れば、維新が勢いづくのは間違いない。
世論調査で維新の支持率が
1ケタ前半のジリ貧にあるため、永田町では「前回ほど議席を取れない」
とタカをくくっているが、大阪の独特の空気は全国とは異なる。

「維新は支持率が低いといわれますが、大阪では20%台後半です。
自民党にダブルスコアの差をつけていますよ」(前出の地元記者)

 橋下氏出馬で盛り上がる維新vs景気後退にもかかわらず
身勝手な論理で解散する安倍自民――。
そんな構図になれば、自公が大苦戦する可能性は高い。

「橋下さんが出馬し、自公との全面対決ムードに
なればなるほど、維新は力を発揮する。
橋下さんや維新の人気は落ちたといいますが、
一方で他に代わる人がいないのも事実。
消去法でも強い。今年3月の大阪市長選で他党がどこも
対立候補すら立てられなかったのがいい証拠です。
大阪には大阪の力学がある。自民党が議席を奪うのは、
そう簡単ではないと思います」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)