民主党はどうなる?橋下大阪市長の出馬は?

それでも、現有の55議席から1議席でも増えることで、最低を脱し
反転攻勢をアピールできると、党幹部に慌てた様子はみえない
松島みどり法務大臣を辞任に追い込んだ蓮舫参議院議員の鞍替えも
検討されており、少しでもいい形での選挙戦を望む。

このように、野党は共闘どころか、選挙の準備ができてなかったことも、
安倍首相がこの時期の選挙に踏み切った理由だ。

まさかの大敗なら首相退陣も

ところが、心配な材料がある。安倍自民政権が復活して2年間、
青森市長選、静岡県知事選、さいたま市長選、奈良市長選、福島市長選、
小泉進次郎が選対本部長を務めた横須賀市長選、最近では本年6月の
滋賀知事選、沖縄知事選と、自民党の推薦候補がことごとく落選している。

つまり、自民対それ以外という構図の選挙では、苦戦を強いられているのだ。
以上の結果から、筆者が現時点で予想する議席数は表のとおりだ。

自民23減、民主31増

この状況から、筆者は「勝てるとき選挙」と命名したが、
国民不在の選挙という安倍首相の身勝手さに、批判が出るのは当然だ。
大きな反発が出れば、自民党側がしくじることにもなろう。
それは、安倍首相の退陣を意味する。

それだけに、せっかくのこの機会を、国民の意思表示が
できるチャンスととらえてはどうか。
日本の将来を決めるのは、日本国民なのだ。
決して、自民党と「棄権者」の“2大政党”の選挙にしてはならない。