癌末期のボブを見舞った。ボブは何種類ものチューブを刺され、話すことも出来ない状態だ。
「ボブ、何か言いたいことが有ればこのメモに書いてくれ」
俺はボブの枕元に歩み寄りメモ帳とペンを手渡した。

すると突然ボブが苦しみだし、メモ帳に何か書き出した。
「ボブ!しっかりしろ!頑張るんだ!!」
しかし、俺の言葉はボブには届かなかった。
ボブは他界し、葬儀はひっそりと行われた。
一段落してボブが最後に渡したメモのことを思い出し、そっと開いてみた。


「酸素チューブから足をどけろ」