- 中国は日本を抜いて世界第2位の経済大国。21世紀はアジアの世紀か? -
 ここ10年間、毎年10%前後の高い成長を続けてきた中国が、2010年に国の経済力を示す国内総生産(GDP)で日本を抜いて世界第2位の経済大国となりました。
 中国に次ぐアジア第2位の成長率を誇るインドは昨年8・6%の高い経済成長を遂げ、2011年度も8・2%と引き続き高水準の成長が予想されています。
 また、2004年12月に死者22万人以上を出したスマトラ沖地震とインド洋大津波に襲われたインドネシアは、大災害からみごとに立ち直って過去5年間で国内総生産の平均成長率は5・6%を記録して経済活動は好調です。
 このように中国やインド、インドネシアといったアジアの新興経済勢力といわれる国々は目覚ましい経済成長を遂げています。
 アジア開発銀行の『アジア2050』と題する報告書では、「40年後の2050年に世界のGDP(国内総生産)の51%はアジアが占め、30億人が貧困層から脱却するアジアの世紀がやってくる」とさえ述べています。