日本維新の会の「分党」は、政権運営にも影響を与える可能性がある。

 石原共同代表は29日の記者会見で、「安倍政権を非常に高く評価している」と語り、
安倍首相に秋波を送った。また、「党首討論で安倍首相に『必ず公明党は
足手まといになる』と言った通りになっている」とも強調した。

 政府・自民党は今夏にも、集団的自衛権を巡る憲法解釈見直しの閣議決定を
目指しているが、与党協議で公明党が慎重姿勢を崩していない。石原氏としては
首相に協力する姿勢を前面に出し、新党の存在感を高める狙いがある。石原氏は
従来、憲法改正のために「自民党と連立してもいい」と語るなど、首相と政策面での
共通点が多い。

 自民党は衆院で単独過半数を占めている。参院で石原新党に7人以上が
参加すれば、自民党は石原新党と連携するだけで参院までも過半数を確保できる。
自民党と連立を組む公明党内には、「これでますます安倍内閣が勢いづいて、
抑えきれなくなる」(幹部)と、警戒する声が強まっている YOL
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140529-OYT1T50178.html

【政治】元航空幕僚長の田母神俊雄氏も「石原新党」に参加…
都知事選後から「国政に挑戦したい」と語る

日本維新の会の石原慎太郎共同代表は29日、国会内で
記者会見を行い、維新を分党し新党を結成すると正式に表明した。
「石原新党」には元航空幕僚長の田母神(たもがみ)俊雄氏も参加する。
橋下徹共同代表(大阪市長)も同日、市役所で記者会見し、
結いの党との合流を進める考えを強調した。

 石原氏は記者会見で、結いとの合流について「憲法や
集団的自衛権の見解に大きな齟齬(そご)を感じ、合体するゆえんはない」
と強調。「憲法を変え、この国を立て直したい。
政治生命を賭して志を遂げたい」と新党への意欲を語った。

 橋下氏は、石原氏について「政策面で重なる
ところが多く、できる限り一緒にやっていきたい」と
今後の連携に意欲を示した。

また、「日本維新の会」の党名は橋下氏側が継承し、
石原氏側は新党名を検討することも決めた。