23日の日経平均株価は前日比73円31銭高の1万4411円10銭で寄り付いたあと、一時1万4463円69銭(前日比125円90銭高)まで上昇した。取引時間中での1万4400円台は14日(1万4419円65銭)以来、7営業日ぶり。米国株高や円弱含みを受け、買いが先行。株価指数先物買いを交えて上げ幅拡大の流れとなっている。22日の米国株市場では、経済指標がまちまちの内容だったが、投資家心理が安定化し、NYダウ、ナスダック総合指数ともに続伸した。

業種別では、三井不<8801、株価 - チャート>、東急不HD<3289、株価 - チャート>などの不動産株が上昇。アステラス薬<4503、株価 - チャート>、参天薬<4536、株価 - チャート>などの医薬品株も堅調。ブリヂス<5108、株価 - チャート>、住友ゴム<5110、株価 - チャート>などのゴム製品株や、トヨタ<7203、株価 - チャート>、富士重<7270、株価 - チャート>などの自動車株も高い。東北電<9506、株価 - チャート>、九州電<9508、株価 - チャート>などの電力株も引き締まっている。個別では、沢藤電機<6901、株価 - チャート>、NEXYZ<4346、株価 - チャート>、はせがわ<8230、株価 - チャート>などが値上がり率上位。マクニカ<7631、株価 - チャート>と経営統合に関する覚書を締結した富士エレ<9883、株価 - チャート>も高い。

半面、大王紙<3880、株価 - チャート>、日本紙<3863、株価 - チャート>などのパルプ紙株や、日新製鋼<5413、株価 - チャート>、大平金<5541、株価 - チャート>などの鉄鋼株がさえない。空運株では、ANA<9202、株価 - チャート>が安い。個別では、タツタ線<5809、株価 - チャート>、矢作建設<1870、株価 - チャート>、ツクイ<2398、株価 - チャート>、ローランドD<6789、株価 - チャート>などの下げが目立つ。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り2410万株、買い1700万株で、差し引き710万株の売り越し」(外資系証券)。午前9時26分時点の東京外国為替市場は、1ドル=101円台後半(前日終値は1ドル=101円54銭-55銭)、1ユーロ=139円近辺(同1ユーロ=138円91銭-95銭)で取引されている。