<短期金融市場>

無担保コール翌日物金利の加重平均レートは、速報ベースで0.067%と前日(0.089%)に比べて低下した。地銀、信託、証券などを主な取り手に、0.065%を中心に取引された。前日の強含みの理由となった試し取りの要因がはく落。当座預金残高が130兆円台の高水準が維持され、資金ニーズは限られた。

3カ月物国庫短期証券入札の結果は、最高落札利回りが0.0401%と前回と同水準となった。平均落札利回りは0.0389%と前回(0.0369%)に比べて小幅上昇した。ほぼ事前予想通りの結果となったが、平均落札利回りが前回から小幅上昇するなど、利回り低下に対する警戒感も示す内容だった。

<円債市場>

国債先物中心限月6月限は前日比8銭安の145円14銭と小幅続落して引けた。前日の米債安に加えて、円高・株安にいったん歯止めがかかったことから、短期筋の売りを誘った。流動性供給入札は順調に通過したが、かんぽ生命が日本株を買い増す方針と伝えられたことを手掛かりに日経平均が上げ幅を広げると、国債先物は下値を模索した。

現物市場は、株高を受けて長期・超長期ゾーンを中心に利益確定売りが出た。10年最長期国債利回り(長期金利)は前日比1bp高い0.600%に上昇した。