富士石油<5017、株価 - チャート>が9日ぶりに反発し、一時9円高の294円を付けている。21日引け後、同社の袖ケ浦製油所(千葉県袖ケ浦市)にアスファルトピッチを燃料とするボイラー・タービン発電設備を建設すると発表。エネルギー効率の改善と購入電力料の削減などの効果を材料視した。
同製油所では、減圧残油熱分解装置から生産されるアスファルトピッチの一部をボイラー燃料として使用しているが、経年により更新措置は必要となっていた。また、購入電力料の比率も高いことから、震災後の電力料金の上昇も課題だった。そのため、既存のアスファルトピッチを燃料とするボイラーや石油ガスを燃料とするボイラーおよび自家発電設備の一部を停止。アスファルトピッチを燃料とするボイラー・タービン発電機を導入することで、必要とする電力と蒸気のほぼ全量を自家設備で調達する。
午後1時7分時点の株価は、前日比8円高の293円。