<6758> ソニー 1695 -110 売り優勢。前日に決算を発表、前期営業利益は265億円で前期比88%減益、今期は 1400億円で同5.3倍の見通し。実績値は下方修正水準での着地となった一方、今期は 2000億円程度であった市場予想を大きく下回る水準。最終損益に関しては500億円の 赤字計画となっている。構造改革費用の積み増しなどが想定比下振れの主因だが、構 造改革費用の積み増しは前期業績の下振れ要因ともされただけに、構造改革に終わり が見えないことがネガティブ視される形に。今期の見通しに関しては、スマホやテレ ビなどに楽観的な要素が残るといった見方も。UBSでは投資判断を「ニュートラ ル」から「セル」に格下げ。 <6773> パイオニア 214 +9 買い優勢。AV機器事業を売却する方針を固めたと報じられている。カーナビなど車 載向け機器事業に専念して業績の立て直しを急ぐ方針のようだ。メリルリンチ(M L)では、収益化が見込めないホームAV事業の売却は妥当な判断で、事実であれば ポジティブサプライズと評価。みずほ証券でも、かつての主力事業の売却という、よ り踏み込んだ構造改革の動きが出てきたことは評価できるとしている。 <6789> ローランドDG 4040 +585 大幅高。前日に決算を発表、営業利益は61.1億円で前期比4.3倍、今期は69.7億円の 見通しで同14%増益の見通しとしている。特に決算数値にインパクトは乏しいが、同 時に発表した自社株買いの実施などが好材料視される状況に。