15年3月期については、売上高が前期比2.6%増の57.63億円、営業利益が同0.8%増の14.31億円、経常利益が同2.9%減の14.34億円、純利益が同5.5%減の10.03億円を計画。レスキュラ(R)点眼液については、納品数量の減少や薬価改定(1.6%引き下げ)の影響から減収を見込んでいる。
AMITIZA(R)カプセルについては、北米市場で慢性特発性便秘症治療薬、過敏性腸症候群治療薬やオピオイド誘発性便秘症治療薬として販売は堅調に推移しているものの、競合品等の影響を見込んでいる。一方、日本市場では慢性便秘症治療薬として販売は堅調に推移しており、増収を見込んでいる。なお、研究開発費については、網膜色素変性の第3相臨床試験及びドライアイ治療薬の第1/2相臨床試験の臨床試験費用が発生するため、15.45億円(前期比12.6%増)を見込んでいる。
アールテック・ウエノ<4573>は、眼科・皮膚科向けに特化した創薬ベンチャー企業。
緑内障・高眼圧症治療薬である「レスキュラ(R)点眼液」の製造販売、便秘症治療薬「AMITIZA(R)カプセル」の受託製造など既に収益化している事業があり、創薬にかかる開発費や安定配当を継続できるだけの収益力、財務体質を確立している。また、開発テーマは医師目線でのニーズが高い医薬品にターゲットを絞り、ミドルリスクでハイリターンが得られる分野に絞っている。