前場の東京株式市場で日経平均は小幅に反発した。連休明けの米国株高に加え、外為市場でドル/円が底堅く推移していることを好感し、輸出株中心に買いが先行。一時は1万4600円台を回復したが、前日高値(1万4649円50銭)や200日線(1万4645円75銭=21日)を抜けず、上値の重さが意識されると目先筋の利益確定売りが出て伸び悩む展開となった。
日本株は相対的な割安感もあり、出遅れ修正が期待されているが、欧州勢を中心に休暇から戻っていない海外投資家も多く、前場の東証1部売買代金は6366億円と低調だった。日経平均銘柄の先陣を切って21日に決算発表した安川電機<6506.T>の2015年3月期予想が市場の期待に届かず、同社株が売られたこともネガティブ材料視された。市場では「これから本格化する主要企業の決算発表への警戒感が根強く、市場参加者は模様眺めだ」(内藤証券投資情報本部部長の浅井陽造氏)との声が出ていた。
個別銘柄では、東亜道路工業<1882.T>が急伸。21日に2014年3月期連結業績予想と配当予想の上方修正を発表し好感された。4月既存店売上高(3月21日─4月20日)が好調だったジーンズメイト<7448.T>もしっかり。半面、前日急伸したリソー教育 <4714.T>は利益確定売りに押された。
東証1部の騰落数は、値上がり793銘柄に対し、値下がりが808銘柄、変わらずが199銘柄だった。