世界的にも知られるアニメーション映画の巨匠、宮崎駿監督が監督を引退することを製作会社のスタジオジブリが発表しました。
宮崎監督は今月6日に東京都内で記者会見をして、引退の理由などを語るということです。

これは、スタジオジブリの星野康二社長が、映画「風立ちぬ」がノミネートされているイタリアのベネチア国際映画祭で記者会見を開き、明らかにしました。
この中で星野社長は、「『風立ちぬ』を最後に宮崎駿は監督を引退することを決めました」と述べて、監督を退くことを明らかにしました。
宮崎監督は東京都出身で72歳。

大学を卒業後アニメーターとなり、繊細な動きや独特の世界観でアニメーション映画の表現の領域を広げてきました。
「風の谷のナウシカ」や「となりのトトロ」、「もののけ姫」などのヒット作で知られ、中でも平成13年に発表した「千と千尋の神隠し」は日本で上映された映画の歴代興行収入の1位を記録し、今もその記録は破られていません。

「千と千尋の神隠し」はアメリカのアカデミー賞の長編アニメーション映画賞を受賞するなど、海外でも高い評価を受け、宮崎監督はこうした長年の功績から、去年、文化功労者にも選ばれています。
世界三大映画祭に作品がノミネート中の監督の引退発表は異例です。