【韓国旅客船沈没事故】「船の3階より下層、ほとんど逃げられなかった」
救助された男性[04/16]
巨大なフェリーがひっくり返り、最後に海面に出た船尾が
ゆっくりと沈んでいく。警備艇数十隻や漁船が動き回るが
水面に浮かぶ人影は見えない。
16日、韓国南西部の珍島沖合で起きた旅客船沈没事故。
450人以上の乗客乗員のうち、同日午後までに生存が
確認されたのは百数十人。多くが船体に閉じ込められたまま海に
沈んだ最悪の事態が現実味を帯びている。
救助された男性(57)は聯合ニュースに「ドーンという音で
船が突然傾き、外に出ると船体は(横向けに)ほとんど
垂直に立っていた。船の3階より下層の食堂などにいた人は
ほとんど逃げられなかったようだ」。船に積まれていた
コンテナが船体の傾きで動き、多数が負傷したとも話した。
修学旅行には生徒300人以上が参加したが、事故後に
連絡が取れたのは16日午後までに80人足らず。多くの家族が
不安を胸に現場へ向かった。