ファーストリテイリング<9983、株価 - チャート>が急落。一時3105円安の3万3605円まで売られ、2月17日に付けた年初来安値3万4425円を更新した。午後零時50分時点では、3010円安の3万3700円で、東証1部値下がり率上位となっている。10日引け後、14年8月期の連結業績予想を修正。売上高は引き上げた一方で、営業利益を減額し、嫌気された。

通期の業績予想で、売上高は1兆3220億円から1兆3700億円(前期比19.9%増)に増額したが、営業利益を1560億円から1455億円(同9.5%増)に引き下げた。下方修正した営業利益の見通しは市場予想の平均を7-8%程度下回る。

14年2月中間期(13年9月-14年2月)の連結業績は、売上高が7643億4900万円(前年同期比24.3%増)、営業利益は1032億400万円(同6.8%増)となり、営業利益は計画の1040億円をやや下回った。主力の国内ユニクロ事業の営業利益が702億円(同1.8%増)と、計画の760億円に届かなかった。粗利益率が悪化したとみられる。海外ユニクロ事業の上期営業利益は280億円(同75.1%増)と大幅に伸びたものの、国内の伸び悩みをカバーしきれなかった。