不二越<6474、株価 - チャート>が3日、14年11月期第1四半期(13年12月-14年2月)の連結決算を発表した。

第1四半期は、売上高が580億2900万円(前年同期比46.7%増)、営業利益は48億3600万円(同2.1倍)と大幅な増収増益で着地した。決算期末を従来の9月から11月に変更した海外の連結子会社の収益が5カ月分計上され、売上高が約100億円、営業利益は5億円程度余分に押し上げられた。ただ、この影響を除いても、営業利益は前年同期比80%前後の増益だったもよう。国内外での設備投資拡大を背景に、「油圧機器やベアリングが好調だった」(会社側)としている。

また、為替の円安も収益の追い風となった。第1四半期は1ドル=101円(前年同期は81円)、1ユーロ=138円(同105円)で推移し、前提条件(1ドル=100円、1ユーロ=135円)に対してもやや円安。1円円安にフレた場合の同社の営業利益の感応度(通期ベース)は、対ドルでプラス1億6000万円、対ユーロでプラス5000億円と推測される。

14年11月期の業績予想は、売上高2050億円(前期比16.7%増)、営業利益170億円(同37.8%増)、純利益100億円(同49.1%増)は据え置いている。

3日の終値は、前日比7円高の694円。