2日の米国株式市場は続伸し、S&P500は終値で連日の最高値更新となった。3月の米オートマチック・データ・プロセッシング(ADP)民間雇用者数は19万1000人増加し、寒波の影響が薄らぐ兆候を示す内容となった。
ダウ工業株30種<.DJI>は40.39ドル(0.24%)高の1万6573.00ドル。
ナスダック総合指数<.IXIC>は8.42ポイント(0.20%)高の4276.46。
S&P総合500種<.SPX>は5.38ポイント(0.29%)高の1890.90。
3月のADP民間雇用者数は市場予想の19万5000人増を若干下回ったものの、2月分は当初の13万9000人増から17万8000人増に上方修正された。また商務省が発表した2月の製造業新規受注は前月比1.6%増と、市場予想の1.2%増を超え、昨年9月以来の大幅な伸びとなった。
市場は4日に発表される3月の米雇用統計に注目している。BB&Tウエルス・マネジメントのシニア・バイス・プレジデント、バッキー・ヘルウィグ氏は「雇用統計を控えたポジション調整がある」と指摘。「四半期末の資金流入があったので、現時点では上向きのバイアスが存在している」と述べた。
バイオ医薬品のマンカインド<MNKD.O>は73.9%の急騰。米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は1日、同社の糖尿病治療用吸引剤を承認するよう勧告した。
肥料会社のアグリウム<AGU.TO><AGU.N>は1.4%安。春季活動の遅れや鉄道関連の受注残により第1・四半期の1株損益はトントンを若干上回る水準にとどまるとの見通しを発表した。
デルタ航空<DAL.N>は0.1%安。1─3月期の利益は悪天候に伴う欠航の影響で5500万ドル減少すると発表した。
フェニックス大学を運営するアポロ・エデュケーション・グループ<APOL.O>は8.8%安。四半期決算の売上高が市場予想を下回ったうえ、米教育省監察官室からフェニックス大学の運営に関する情報を求める召喚状を受け取ったことを明らかにした。
金融サービスのDFCグローバル<DLLR.O>は5.2%高。同社をプライベートエクイティ(PE)のローン・スター・ファンズが負債を含めて約13億ドルで買収すると発表した。
BATSグローバル・マーケッツのデータによると、米取引所の出来高は合計で約62億株だった。
ニューヨーク証券取引所では上昇銘柄の数は1721と下落銘柄の1289を上回り、ナスダックでは上げ銘柄1473に対し下げ銘柄は1150となった。
(カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>
終値 16573.00(+40.39)
前営業日終値 16532.61(+74.95)
ナスダック総合<.IXIC>
終値 4276.46(+ 8.42)
前営業日終値 4268.04(+69.05)
S&P総合500種<.SPX>
終値 1890.90(+ 5.38)
前営業日終値 1885.52(+13.18)