19日の東南アジア株式市場は全般に下落。バンコク市場が一時上昇したものの、あと値を消した。機関投資家の売りに圧迫され、SET指数<.SETI>は0.64%安の1364.27で引けた。

利食い売りに圧迫され、セントラル・プラザ・ホテル<CENTEL.BK>が3.9%安。優良企業50社で構成するSET50<.SET50>の中で、最も値を下げた。

野村パッタナシンのブローカー、コラファト・ボラシェト氏によると、バンコク市場では、今年に入っての株価上昇をめぐり、投資家の間で株価評価への警戒感が根強い。

同氏は「投資家は株価評価に警戒を強めている。こうした市場心理は、一段の値固めにつながる公算が大きい」と語った。

国内機関投資家は12億9000万バーツを売り越した。外国投資家は10億バーツの買い越し。

シンガポール市場は3営業日ぶりに反落。ストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.42%安の3080.75で引けた。オーストラリア企業の持ち株を売却したとの報道を受け、キャピタランド<CATL.SI>が下げた。

このほかの東南アジア株は、他のアジア市場にならって、大半がこの日の高値から反落した。