2月19日(ブルームバーグ):
ウクライナの危機が深刻化している。
同国西部のリビウ州議会がヤヌコビッチ大統領率いる中央政府に対し
独立を宣言したほか、隣国ポーランドのトゥスク首相は内戦勃発を警戒、
欧州連合(EU)はウクライナへの制裁措置も辞さない構えだ。

首都キエフでは治安部隊と反政府デモ隊が衝突。多数の死傷者が出て、
ここ3カ月の対立で最悪の事態となった。
リビウ州議会は中央政府の指示にもはや従わないと表明。
少なくとも他の4地域でも、デモ隊が地方政府ないし
保安当局本部を占拠した。ウクライナ軍はデモ排除で
兵士を派遣する計画はないとしつつ、武器庫の警備を強化した。

隣国、ポーランドのトゥスク首相は19日、同国議会で
「われわれは内戦の始まりを目撃しているのかもしれない」とし、
ウクライナという「国が崩壊しつつある状況に対応している」と語った。

ヤヌコビッチ大統領は18日夜、国を揺るがす危機の収拾を図るため、
キエフ中心部にあるデモ隊の主要拠点の排除に動いた。
少なくとも25人が死亡、数百人が負傷した。
同大統領は自身のウェブサイトでこの日、
反政府デモ隊は「市民に武装を呼び掛け、一線を越えた」と非難した。

※記事補足
ウクライナ
旧ソ連時代はロシアに次ぐ大きさだった
「ヨーロッパの穀倉」地帯として知られ、19世紀以後産業の
中心地帯として大きく発展している。天然資源に恵まれ、
鉄鉱石や石炭など資源立地指向の鉄鋼業を中心として
重化学工業が発達している。
歴史的にはロシアとウクライナはアジアにおける中国と
モンゴルのような関係に近く、幾度も争ったことから
両国の国民感情は複雑なものがあるが、
政治経済的な関係は深い