韓国に出張後、北九州市沖で遺体で見つかった内閣府の
男性職員(30)について、
専門家らの間でスパイ説や個人的トラブル説が出ている。
どんな見方が有力なのか。

米国留学中に、韓国へ出張した内閣府の職員は、2014年1月8日に
釜山市内のホテルで、 購入したゴムボートを受け取ったことまでの
足取りが分かっている。

釜山から漂着した北九州市までは200キロ以上あり、ゴムボート
でたどり着くのはほぼ不可能だった。
寒いうえに波も荒く、今回のゴムボートのエンジンなら、最長で
7キロまでしか行けず、何度も燃料を補給しないといけない。

職員は低体温症か溺死とされているが、もし途中で
亡くなって漂流したとしても難しいらしい。
気象予報士によると、この時期の海流なら、島根県か
鳥取県辺りに漂着するそうだ。

こうしたことから、職員は、貨物船などの大きな船で北九州市近くまで来て、
そこからボートで接岸しようとしたとの推測も出ている。

職員の目的については、専門家からは、北朝鮮や韓国、中国などの
スパイではないかとの疑いが根強いようだ。
軍事ジャーナリストの神浦元彰さんは、夕刊紙やテレビでのインタビューで、
職員の行動について、単独でやったとは考えられず、
背後に巨大組織がある可能性を指摘した。職員は船で沖合まで運ばれ、
そこでゴムボートに乗せられたのではないか、というのだ。

また、別の夕刊紙では、政界関係者が取材に対し、職員は
同様にして日本に接岸し、
他国の工作員を上陸させようとして失敗したのではないか、
とのシナリオを示したと報じた。

2月5日放送のテレ朝系「ワイド! スクランブル」では、
元経産省官僚の岸博幸さんが、別の見方によるスパイ説もあるとした。
それは、内閣府の職員が北朝鮮に渡ろうとして失敗した
可能性があるということだ。
たとえゴムボートで海に出ても、国境を超えるとすぐに北の
船が近寄ってくるからだという。

岸博幸さんは、自らの留学中も、第3国の政府関係者から
接触を受けたこともあると明かした。


※記事補足
まったく謎の多い事件なんですが、北や中国のエージェントなら
組織がゴムボートくらい用意できなかったんですかね?

死体を遺棄するならもっと目立たない方法がいくつも
あっただろうし、なにかから脱出したというにしても
わざわざゴムボートを買って逃げる必要はない

ただ、海上でなにかと落ち合う予定が狂い
低体温症で死んだという可能性が高いと思います