GOM Playerアップデートで不正なプログラム実行の恐れ - ラックが注意喚起
  [2014/01/23]

ラックは1月23日、正規なソフトウェアのアップデートを装ってコンピューターウイルスに感染させる複数の事案を確認したとして、注意喚起を行った。

同社によると、顧客のネットワーク環境からネットに定期的に発信される不正なデータ送信の通信を確認したという。これにより、ラックは原因究明を行ったところ、定期的な通信を行うコンピューターウイルスを確認した。

その後、調査の過程で、感染経路の特定を行った結果、今回の事象「正規なソフトウェアのアップデートを装ったウイルス感染」が明らかになったという。

今回、ウイルス感染に悪用されたソフトは、GRETECHが提供する動画再生ソフトウェア「GOM Player」。通常はGOM Playerの起動時に、「app.gomlab.com」という正規サイトからアップデート設定ファイルを取得する。

しかし、このケースでは正規サイトではない「踏み台サイト」にアップデート設定ファイルを取得するように仕掛けられていた。ラックによると、「DNSキャッシュポイズニングのような通信経路内での改ざん」か「接続がリダイレクトされるように正規サイトが改ざんされた」ケースが考えられるという。