実験の日の午前中こそ辛うじて、しっかりとしているものの、午後には身体が悲鳴を上げ出し、ジムでのトレーニングが苦痛へと変わっていく。
味つけのしていないステーキとレタスを数枚食べ、体力を維持しているのだが、常人では半日もたないのではないだろうか。夕方にカフェインを摂り、一時的に活力を持ち直すのだが、実はカフェインにも利尿作用がある。
わずかな水分をさらに排出し、ついにジムで倒れそうなほどになったようだ。
絶え間なく、水分を摂る誘惑に襲われながら、なんとか24時間実験をやり遂げ、11キロの減量を実現したのである。
繰り返しになるが、この実験は決してマネするべきものではない。
だが、ロス氏が示した通りに、脂肪だけが体重に影響している訳ではない。
また急激に体重を落とすことはそう難しくはないことだ。
しかし栄養や自尊心を犠牲にしてダイエットに臨むべきではないことも事実。
うまく自分の身体と向き合いながら、ダイエットに励んだ方がだろう。