<8935> FJネクスト 556 -5首都圏で資産運用型の分譲マンションを扱うエフ・ジェー・ネクスト<8935>は、5日に上期(4-9月期)決算を発表した。連結業績は、売上高が前年同期比6.1%増の157.32億円、営業利益が同11.2%減の16.63億円、経常利益が同10.6%減の16.39億円、純利益が同42.1%増の14.63億円と増収かつ最終増益を確保した。前年同期比でみると減益となっている利益項目もあるが、9月に上方修正を発表した上期計画をいずれの項目も上振れる良好な着地となった。

不動産開発事業においてワンルームマンションの販売が期初計画を上回って推移したことや、販売費及び一般管理費を抑制したことが計画上振れに貢献した。なお、同社は経営指標として売上高経常利益率10%以上の安定的な達成を目指しており、上期実績も同10.4%とクリアしている。

通期業績予想は9月に発表した計画を据え置き、売上高が前期比19.7%増の373.00億円、営業利益が同15.4%増の45.00億円、経常利益が同16.5%増の44.50億円、純利益が同27.1%増の28.00億円としている。

下期に向けて、期初に掲げた経営課題に引き続き取り組んでいく。具体的には、(1)自社開発物件の安定供給の実現、(2)顧客ニーズを尊重した販売体制・サービス体制の確立、(3)財務基盤の維持・充実、(4)コンプライアンス経営の推進、(5)人材育成の強化・推進を進めていく。

同社は首都圏を中心とする不動産デベロッパーである。主な4事業として、(1)主に資産運用型のマンション「ガーラマンションシリーズ」、及びファミリーマンションの自社ブランド「ガーラ・レジデンスシリーズ」の企画・開発・分譲、(2)分譲したマンションを中心に賃貸・建物管理を手掛ける不動産管理事業、(3)自社開発物件を含む建物の設計や施工などを手掛ける建設事業、(4) 静岡県伊東市の温泉旅館「伊東遊季亭」の経営を手掛ける旅館事業を展開する。

なお、10月22日付けで東証2部から東証1部へと指定替えしている。