三井住友フィナンシャルグループ<8316、株価 - チャート>が3日続伸。一時110円高の4975円まで買われ、5月13日に付けた年初来高値4995円を視界にとらえている。12日引け後、14年3月期の連結利益予想を上方修正し、好感された。
通期予想で、経常利益を1兆300億円から1兆2800億円(前期比19.2%増)へ、純利益を5800億円から7500億円(同5.5%減)に増額した。傘下の三井住友銀行での与信関係費用の改善や、その他の連結子会社の増益などを織り込んだ。
同時に発表した13年9月中間期(4-9月)決算は、経常収益2兆3630億6500万円(前年同期比14.3%増)、経常利益8359億2600万円(同78.5%増)、純利益5057億900万円(同52.8%増)だった。傘下のSMBC日興証券やSMBCフレンド証券で投資信託や債券の販売が好調に推移。三井住友銀行で、国債など債券損益が減益となった一方、保有する株式インデックス投信の評価益実現、アセット投入に伴うローン関係手数料の増加およびシンジケーション関連手数料の増加などで業務粗利益が増加し、連結粗利益が1兆5100億円(同10.1%増)となった。9月末のTier1比率(速報値)は12.13%と3月末の10.93%から1.20%ポイント上昇した。
14年3月期末配当予想を見直し、従来の55円から65円(前期は普通配当60円と記念配当10円の合計70円)に引き上げ、中間期配当55円(前期実績50円)と合わせ120円(同120円)にするとした。
午後1時3分時点の株価は、前日比75円高の4940円。