たんぱく質が不足すると太ってしまうのはなぜ?―オーストラリア研究

たんぱく質を多くとると痩せる、ダイエット中にたんぱく質が不足すると痩せにくい、といった話をよく聞くようになりました。でも、そもそもなぜたんぱく質不足が肥満につながるのでしょうか?「相対的に糖質摂取が増える」「たんぱく質が足りるまで食べ続けてしまう」

ダイエットの方法にはさまざまなものがありますが、最近は多くの研究で「たんぱく質」の重要性が明らかになってきています。「たんぱく質を多くとると痩せやすくなる」「食事制限をする際にたんぱく質も減らすと痩せにくくなる」などと言われますね。

でも、たんぱく質だってカロリーがあるのに、なぜ多くとることがダイエットに効果的なのでしょう?

シドニー大学の研究は、たんぱく質が食欲に関わっていることを明らかにしました。人々の食事の内容を分析した結果、たんぱく質の割合が少ない人ほど多くのカロリーをとっているのだそうです。

同大学のアリソン・ゴスビー博士によれば、人間の食欲は、身体が必要なたんぱく質量を満たすまで続くのだそうです。つまり、たんぱく質の割合が少ない食事の内容だと、相対的に脂質や糖質を多くとってしまい、カロリー過多になってしまうというわけ。

逆に言えば、たんぱく質の割合が多い食事をすれば、すぐに食欲が収まり、食べ過ぎを防ぐことができるってことですね。

だからといってお肉やお魚ばかり食べればいいというわけではありませんが、単純なカロリーだけでなく、たんぱく質量も考慮するのがダイエットの近道と言えそうです。

参考:Diet clue to why we over-eat
http://www.nzherald.co.nz/lifestyle/news/article.cfm?c_id=6&objectid=11153302