寄り付きの東京株式市場で日経平均は続伸して始まった。前日の米ダウ工業株30種が小幅に過去最高値を更新したほか、為替も1ドル99円台とやや円安傾向にあるなど外部環境の落ち着きを背景に小口買いが先行した。銀行、小売、電機などがしっかり。半面、建設、パルプ・紙はさえない。

買い先行後は手がかり材料に乏しく上値が重い。戻り待ちの売りや株式の軽減税率廃止を控えた個人の売りなどが需給面での圧迫要因となっている。テクニカル上の抵抗線となっている25日移動平均線(1万4311円01銭=11日)が意識されているほか、午後の取引時間中に発表される大手ゼネコン決算を見極めたいとの声も出ている。

(河口浩一)

寄り付き 前営業日比

日経平均<.N225> 14289.87 +20.03

日経平均先物中心限月<2JNIc1> 14310 +30