11日の日経平均株価は前週末比184円68銭高の1万4271円48銭で寄り付き、反発スタートとなった。前週末8日の米国株式が反発し、終値ベースで6日に付けた史上最高値1万5746.88ドルを更新したことや、為替相場が前週末に比べ円安・ドル高に振れていることなども支援材料となり主力株を中心に買いが優勢となっている。東証業種別指数は33業種中30業種が上昇、3業種が下落している。
業種別では、NTT<9432、株価 - チャート>やKDDI<9433、株価 - チャート>など情報通信株、東京海上<8766、株価 - チャート>、T&DHD<8795、株価 - チャート>など保険株が上昇。大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>など証券株や、宮地エンジ<3431、株価 - チャート>、横河ブHD<5911、株価 - チャート>など金属製品株も高い。日曹達<4041、株価 - チャート>、東合成<4045、株価 - チャート>など化学株、三井不<8801、株価 - チャート>、三菱地所<8802、株価 - チャート>など不動産株に買いが先行している。東急<9005、株価 - チャート>、京急<9006、株価 - チャート>など陸運株や、新日鉄住金<5401、株価 - チャート>、JFE<5411、株価 - チャート>など鉄鋼株も堅調。
個別では、前週末8日に1億8650万株(消却前発行済み株式の14.09%)の自社株消却を発表したNTT<9432、株価 - チャート>が4日続伸。同8日に、経営統合の検討を開始すると発表した協同飼<2052、株価 - チャート>と日配飼<2056、株価 - チャート>も買われている。半面、前週末8日引け後、14年3月期連結業績予想の下方修正と期末配当の減額を発表した、沢藤電機<6901、株価 - チャート>が続急落し、東証1部値下がり率上位に入っている。同じく8日引け後に、13年12月期の連結業績予想を下方修正したオエノンHD<2533、株価 - チャート>が急反落となっている。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り800万株、買い780万株で、差し引き20万株の売り越し」(外資系証券)。午前9時22分時点の東京外国為替市場は、1ドル=99円台前半(前週末8日終値は1ドル=98円16-17銭)、1ユーロ=132円半ば(同131円68-72銭)で取引されている。