30日の東南アジア株式市場の株価は、タイ政局混乱への懸念を背景に、バンコクのSET指数<.SETI>が1.7%安の1431.12と、7日以来の安値で引けた。
アドバンスド・インフォ・サービス<ADVA.BK>やPTT<PTT.BK>、シン<INTUCH.BK>といった大型株が活発に売買された。
他の株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)が金融政策を維持するとの期待感から、小幅高で引けた。
CIMB証券のストラテジストはSET指数の下落について、「国内投資家の売りがやや支配的だった。政局に対する懸念が、FRBの金融政策への期待を圧倒したことが弱気心理の主な要因だ」と指摘した。
マニラの主要株価指数<.PSI>は0.8%高。企業決算シーズンを迎え、買い気配が強い。フィリピン・アイランズ銀行<BPI.PS>が3%高。同行が引け後に発表した1━9月期純利益は19%増加した。
シンガポールのストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.7%高の3230.44と、約6週間ぶり高値で終了した。
クアラルンプールの総合株価指数<.KLSE>は0.1%高、ジャカルタの総合株価指数<.●●SE>は0.3%高。