週明け28日の東南アジア株式市場では、マレーシア政府が公表した2014年予算案をめぐる楽観的見方が広がったことで、クアラルンプール市場の株価が小幅高で引けた。
一方で、バンコク市場のSET指数は2営業日続落した。9月の製造業生産が弱い内容となり、経済回復ペースに対する懸念が広がった。
クアラルンプール市場のクアラルンプール総合株価指数<.KLSE>は0.05%高の1818.39で終了した。24日に付けた終値としての最高値、1818.93に近い水準にある。証券取引所のデータによると、海外勢などが売りに動いたのに対し、国内機関投資家は1900万ドルの買い越しだった。
エネルギー関連株が上昇し、中でも政府系電力会社テナガ・ナショナル<TENA.KL>とペトロナスの石油化学子会社ペトロナス・ケミカルズ・グループ<PCGB.KL>が上昇を主導した。一方で、不動産関連株は主要株価指数に対しアンダーパフォームした。政府が不動産関連銘柄の急騰を抑制する方策を公表したことが背景。
タイのSET指数<.SETI>は0.36%安の1449.62。同国の9月製造業生産が6カ月連続で落ち込んだことを受け、投資家らが国営タイ石油会社(PTT)<PTT.BK>やシン・コープ<INTUCH.BK>などの大型株を売却したことが要因となった。
ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は0.21%高の4590.54で引けた。テレコムニカシ・インドネシア<TLKM.●●>が4.6%高と上昇を主導した。政府系ダナレクサ証券がテレコムニカシの投資判断を「買い」としたことを受けた。
シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.08%高の3207.85。ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.86%安の496.46だった。マニラ市場は休場。