週末25日の東南アジア株式市場では、クアラルンプール市場の株価がほぼ横ばいで引けた。朝方は軟調だったものの、マレーシアの予算案公表を受けて安値から戻した。

総合株価指数<.KLSE>は0.07%安の1817.57で終了。前日は過去最高値の1818.93で取引を終えていた。今週の上昇率は1%となり、東南アジアでは最も好調だった。

ナジブ首相はこの日、2014年予算案を発表。投資家や格付け会社が懸念を示す巨額の財政赤字や経常黒字縮小、累積債務増加の問題に対処する意向を明らかにした。

バンコク市場は3営業日ぶり反落。タイ銀行(中央銀行)による成長率見通しの引き下げが嫌気された。SET指数<.SETI>終値は0.78%安の1454.88。週初からは2%安となり、下落幅が最も大きかった。

タイ銀行は今年の国内総生産(GDP)伸び率見通しを7月時点の4.2%から3.7%に下方修正。輸出の伸びも4%から1%に引き下げた。

マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は0.67%安の6539.81で終了。今週1週間では1%安となり、4週間ぶりに反落して終えた。

シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.39%安の3205.24、ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は0.30%安の4580.85、ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.08%安の500.75と、いずれも下げて取引を終えた。

今週1週間の値動きは、シンガポール市場とジャカルタ市場が3週連続で上昇し、それぞれ0.4%高と0.8%高で終了。ホーチミン市場は2週続伸し、0.2%高で終えた。