25日の東京市場は全般こう着のなか、決算などを手掛かりにした個別物色の流れが 強まりそうである。24日の米国株式相場は、主要企業の良好な決算が好感され上昇。 ただし、シカゴ日経225先物清算値は大証比65円安の14415円となり、米株高の反応は 限られそうである。為替市場ではドル・円が1ドル97円40銭辺りと円高傾向で推移し ていることも手掛けづらくさせよう。 引き続き、指数インパクトの大きいソフトバンク<9984>の売買は活発となりそうだ が、相場全体の方向感は掴みづらくなりそうだ。また、決算を発表する企業が徐々に 増えてきており、決算内容を手掛かりとした個別物色に向かわせよう。直近では上方 修正を発表した日立<6501>が終日強含みに推移するなど、今後本格化する決算を前 に、アベノミクス効果による上方修正への期待感が高まる格好である。 また、個人主体による中小型株物色が活発である。良好な需給状況のなか、出遅れ 感のある低位材料株への見直しに向かわせるなど、循環物色のなかで全般底上げが意 識されてくる。また、無料通話・チャットアプリのLINEは、2014年夏をメドに東証に 上場する方針を固めたと報じられている。ネット関連への手掛かり材料となり、個人 の投資意欲を高めそうだ。 なお、24日のNY市場でダウ平均は95.88ドル高の15509.21、ナスダックは21.89ポイ ント高の3928.96。ADRの日本株はトヨタ<7203>、三菱商<8058>、ブリヂストン <5108>、日電産<6594>、日東電<6988>など、対東証比較(1ドル97.31円換算)で全般 小安い。 (村瀬智一) [株式市場強弱材料] 強気材料 ・NYダウ反発、主要企業決算や中国の製造業指数を好感 ・米半導体SOX指数、上昇 ・米アマゾンやマイクロソフト、好決算を受けて時間外で大幅上昇 ・欧州株式市場、中国製造業PMIや好調な企業決算を受けて堅調 ・ユーロ/円、円安進行(134円30-34銭) ・無料通話アプリLINE、来夏上場へ、 ・村田製<6981>、上期営業利益見通しを大幅に上方修正 ・NY金反発、対ユーロでのドル下落や米QE縮小先送り観測で買い優勢 ・LMEニッケル、反発 弱気材料 ・シカゴ225先物清算値14415円、大証比65円安 ・ドル/円、円高進行(97円30-34銭) ・キヤノン<7751>、今期業績予想を再度下方修正 ・バルチック海運指数、6日続落 ・東証REIT指数、反落 留意事項 ・米ツイッター、11月上旬に上場か ・連合、ベア1%以上要求へ ・政府、減反見直しへ ・消費税率10%、来年末判断か ・9月国内建設受注、前年同月比2.1倍 ・LNGスポット取引価格、7ヵ月ぶり高値 ・NY原油先物、反発(1バレル=97.11ドル) ・米長期金利、上昇(10年債利回り2.524%) ・長期金利、横ばい(10年債利回り0.605%) ・9月全国消費者物価コア指数 ・ユーロ圏9月マネーサプライ ・独10月IFO企業景況感指数 ・英7-9月期国内総生産速報値 ・米9月耐久財受注 ・米10月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値 ・米8月卸売在庫 ・EU首脳会議、最終日 [サポート&レジスタンス] 終値 14486 5日移動平均 14576 標準偏差+2σ 14994 レジスタンス(2) 14646 レジスタンス(1) 14566 転換線 14536 25日移動平均 14439 ピボット 14420 サポート(1) 14340 基準線 14283 サポート(2) 14194 先行スパンB 14071 先行スパンA 14036 100日移動平均 13958 標準偏差−2σ 13885 200日移動平均 13216