日本電産<6594、株価 - チャート>が反発。一時570円高の9330円まで買われ、21日に付けた年初来高値8930円を大きく更新した。22日引け後、13年9月中間期(4-9月)の連結決算を発表。同時に14年3月期の業績予想を上方修正し、材料視された。

9月中間期実績は、売上高が4296億円(前年同期比21.5%増)、営業利益が393億円(同5.7%減)となった。従来計画を売上高で約300億円、営業利益で40億円超上回った。14年3月期の業績予想は、売上高を従来の8200億円から8500億円(前期比19.8%増)、営業利益を同750億円から800億円(同4.5倍)に増額修正した。

上期はHDD(ハードディスクドライブ)用モーターなどの「精密小型モータ」部門の営業利益が、パソコン需要の低迷や、タイの洪水で前年同期に入った保険金収益の反動などにより前年同期比17.8%減の263億円にとどまった。一方、同社が新たな収益柱に据えるべく注力している「車載及び家電・商業・産業用」部門は、営業利益96億円(同94.7%増)に拡大。自動車向けの電動パワーステアリング用モータなどが貢献した。

午後1時2分時点の株価は480円高の9240円。