チラリズムとはもともと、女優の浅香光代が剣劇芝居の立ち回りを行う際にチラリと見える太ももが醸し出すエロティシズムを新聞記者が表現した言葉である。1951年(昭和26年)の流行語となった。とはいえ、この性的嗜好はそれ以前から存在している。近代以前は洋の東西を問わず女性の肌の露出は社会的な一種の禁忌となっていた。そのため女性の隠された素肌に対する性的興味や性的好奇心は抑圧されてきたが、一部に性的嗜好として好事家の興味対象となった。20世紀後半以降、とくに1970年代から漫画やテレビドラマの演出方法として広まりごく一般的な概念となった。

チラリズムは、羞恥心との関係が強い。女性が普段は隠されているべき部位を晒すことに羞恥を感じ、そこを隠そうとして慌てる仕草などに性的欲求を喚起される傾向がある。近年、若い女性の肌の露出が増えるとともに、見せるための下着も存在しているため、チラリズムは衰退傾向にある。

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