焼き肉焼いても店焼くな。ヤキモチ焼いても家焼くな。だったら、他人に焼かせよう、ということで、いつも肉食系を隠して、おとなしく座って待ってる私です。焼きたがりのこだわりのデシャバリさんが配って喜んでるのを眺めています。

 肉を食べて、体重増やしてゴツくなろうとした友人が、運動と肉ざんまいの生活で逆に痩せた例をいくつも見ました。不平等でも体質でもありません。

 焼き肉ダイエット、トライしますか。

 肉は、筋肉や骨を造るタンパク質や鉄分が豊富で、脂肪燃焼を助けるLカルニチンという成分が入っているので、食べて運動することで、筋肉が増えて基礎代謝がアップし、脂肪燃焼しやすい体となり、痩せるという流れ。では、簡単に痩せられるのか。

 いえいえ、焼き肉ダイエットは条件付き。まず健康体であり、できれば若い人。肉ばかりの食生活は、心筋梗塞や糖尿病・動脈硬化・痛風など、生活習慣病のリスクを高めるから。そして、短期間で実施。長期的ならかなり覚悟が必要です。また、足りない栄養を補い、健康リスクを減らすために必ず野菜をとること。そして、筋肉を造り、脂肪燃焼させるために運動が必須。

 肉は赤身を食べること。ヒレ、イチボ、ハラミ、ランプ、ミスジなど…。ご飯や麺やデザートなど、余計なものをいっさい食べないこと。できれば、お酒も控えめに。

 これらの条件をクリアして実行すると、かなりの効果が期待できます。

 赤身肉と野菜だけの食事なら、そんなに太ることはありません。健康に自信があり、短期間で筋肉を増やして痩せたい人にはオススメです。

 ただし、肉の食べ過ぎは、結果的に腸内環境悪化を招くので、体臭や便の臭いをきつくします。便秘になりやすく、皮脂も出やすくなります。筋肉増やして強くなり、体臭までも強くなる。臭いフェチにはたまらない特典付きです。

 80歳過ぎて、肉をバリバリ食べている人を見かけますが、肉を食べているから元気というより、元気だから肉も食べられるのでしょう。

 焼き肉は、ダイエットの強い味方。ぜい肉は、飢餓の強い味方。“食”を知り、改食快膳。

 後悔他界を避けましょう。