10日後場の日経平均株価は前日比156円87銭高の1万4194円71銭と3日続伸。ほぼ高値引けとなった。後場寄りは、買い材料不足などから伸び悩む場面もみられたが、中盤から円安基調や株価指数先物への断続的な買いを背景に高値圏で推移。午後2時過ぎに急速に伸び悩む場面もみられたが、その後、引けにかけて再び強調展開となり、大引け間際には同162円47銭高の1万4200円31銭を付けた。東証1部の出来高は22億5097万株。売買代金は1兆7929億円。騰落銘柄数は値上がり1115銘柄、値下がり496銘柄、変わらず141銘柄。

市場からは「米財政問題が浮上してから足元までの下落率は日経平均が世界でも突出している。米財政協議の進展期待もあり、下げすぎた反動から買い戻しが入った。ただ、やや見切り発車的でもある。今晩の米国での協議が進展すればあすも買いが続きそうだが、そうでなければ、利益確定売りが出てもおかしくない」(中堅証券)との声が聞かれた。

業種別では、武田薬<4502、株価 - チャート>、アステラス薬<4503、株価 - チャート>など医薬品株、明治HD<2269、株価 - チャート>、キリンHD<2503、株価 - チャート>など食品株、郵船<9101、株価 - チャート>、商船三井<9104、株価 - チャート>など海運株が東証業種別株価指数で値上がり率上位。個別では、14年2月期単体業績予想を引き上げた東京個別<4745、株価 - チャート>、13年8月中間期連結が2ケタ増収増益のダイセキ<9793、株価 - チャート>のほか、ドワンゴ<3715、株価 - チャート>、インプレス<9479、株価 - チャート>、TSI HD<3608、株価 - チャート>などが東証1部値上がり率上位。午後1時に14年2月期連結業績予想を引き上げた高島屋<8233、株価 - チャート>も買われた。

半面、三井金属<5706、株価 - チャート>、住友鉱<5713、株価 - チャート>など非鉄株、アイフル<8515、株価 - チャート>、オリックス<8591、株価 - チャート>などその他金融株、三菱UFJ<8306、株価 - チャート>、三住トラスト<8309、株価 - チャート>など銀行株が値下がり率上位。個別では、13年11月期の一転赤字見通しが嫌気された津田駒<6217、株価 - チャート>、13年9月中間期連結予想を引き上げも利益確定売りが先行したローム<6963、株価 - チャート>のほか、チタン工業<4098、株価 - チャート>、テイカ<4027、株価 - チャート>の酸化チタン関連株やデイシイ<5234、株価 - チャート>、ぐるなび<2440、株価 - チャート>などが値下がり率上位となった。

なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。