10日の日経平均株価は3日続伸スタート。前日比59円78銭高の1万4097円62銭で寄り付いたあと、午前9時23分には同91円71銭高の1万4129円55銭まで上昇した。前日の米国株式市場でNYダウが反発したほか、為替相場で円が97円台半ばで落ち着いていたことから寄り付きから買いが先行。その後、米財政協議の行方に対する根強い警戒感や手掛かり材料不足感から伸び悩んでいたが、円が弱含んだことから、再び買いが強まっている。9日の米国株式市場でNYダウは前日比26.45ドル高の1万4802.98ドル。財政をめぐる与野党協議が進展するとの期待感を背景に小幅反発した。
業種別では、武田薬<4502、株価 - チャート>、アステラス薬<4503、株価 - チャート>など医薬品株、NTTドコモ<9437、株価 - チャート>、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>など情報通信株、大日印<7912、株価 - チャート>、任天堂<7974、株価 - チャート>などその他製品株が東証業種別株価指数で値上がり率上位。個別では、13年9月中間期連結純利益予想を前年同期比2.4倍の11億1100万円に引き上げた大幸薬品<4574、株価 - チャート>、13年3-8月期連結営業利益が前年同期比2.5倍の50億円に上ブレると報じられた松竹<9601、株価 - チャート>が買われている。ブレインP<3655、株価 - チャート>、東京個別<4745、株価 - チャート>、グローブライド<7990、株価 - チャート>が東証1部値上がり率上位。
半面、MS&AD<8725、株価 - チャート>、第一生命<8750、株価 - チャート>など保険株、出光興産<5019、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>など石油株、アイフル<8515、株価 - チャート>、アコム<8572、株価 - チャート>などその他金融株が値下がり率上位。個別では、13年11月期の連結業績予想を下方修正した津田駒<6217、株価 - チャート>をはじめ、チタン工業<4098、株価 - チャート>、ローム<6963、株価 - チャート>、テイカ<4027、株価 - チャート>が値下がり率上位。13年8月期連結純利益が前期比28.0%減となったサイゼリヤ<7581、株価 - チャート>も軟調。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1370万株、買い1480万株で、差し引き110万株の買い越し」(外資系証券)。
午前9時20分時点の東京外国為替市場は、1ドル=97円台半ば(前日終値は1ドル=97円32銭-33銭)、1ユーロ=131円台後半(同1ユーロ=131円65銭-69銭)で取引されている。