<2471> エスプール 1119 -191エスプール<2471>は、物流業のアウトソーシング事業、および携帯電話販売店やコールセンター等への人材派遣事業を2本柱とし、第3の柱として障がい者雇用支援事業を拡大させている。

4日に発表した2013年11月期の第3四半期(2012年12月~2013年8月)の連結業績は、売上高が前年同期比6.2%増の39.53億円、営業利益が同85.1%増の0.55億円、経常利益が同120.5%増の0.44億円、純利益が同508.8%増の0.34億円だった。

増収要因についてみると、主力のロジスティクスアウトソーシング(物流業務代行)において、大型物流センターの運営業務の受注により売上が拡大したほか、障がい者雇用支援サービスでは、法改正を追い風に同サービスの利用企業が増え、大幅な増収を達成した。損益面については、第2四半期比でみると第3四半期に経費がかさんでいるが、これは将来の成長のための拠点拡大など先行投資によるものとみられ、同投資を加味しても前年同期比で増益となっているように、第3四半期も会社計画通りに進捗している。

第4四半期も引き続き事業拡大に向けて、積極的な先行投資を主力事業を中心に実施していく。ロジスティクスアウトソーシングでは、ネット通販の発送代行サービスの拡大を視野に入れて「つくばEC物流センター」を開設する予定のほか、障がい者雇用支援サービスでは、1日に開設した障がい者向け就労移行センター「障がい者就職塾」2校に加えて、受注拡大に伴い新農園の早期完成を目指す。また、4月より福島県郡山市にて開始した除染業務については、新たな収益柱としての成長に向けて作業人員の増強を進めており、10月中にも福島市で業務を開始予定とするなど、収益構造の多角化を進めていく。

なお、通期予想は1月に発表した期初計画を据え置き、売上高が前期比6.5%増の52.62億円、営業利益が同65.8%増の0.80億円、経常利益が同124.8%増の0.66億円、純損益が0.50億円の黒字(前年同期は0.30億円の赤字)としている。