中国などに分布するツマアカスズメバチが作った巣が対馬市で見つかっている問題で、市は4日、同市豊玉町の横浦、佐保両地区で巣2個を駆除した。

市には3日までに41件のツマアカスズメバチの巣の情報が寄せられ、うち職員が32件を確認。横浦地区の巣は、市道沿いの桜の木にあり、長さ約60センチ、幅40センチ。佐保地区は林道沿いの雑木にできており、長さ約2メートル、幅約80センチだった。それぞれ、委託業者が高所作業車を使い、取り除いた。

駆除作業を見守ったスズメバチの生態に詳しい高橋純一・京都産業大准教授(39)(分子生態学)によると、佐保地区の巣には2000~3000匹の働きバチと1000匹程度の女王バチのサナギがいるとみられるという。